SaaS営業への転職で見えた新しい景色。
“もっと成長できる自分に出会えた”
広告・イベント業界からSaaS業界へ転職した30代のYさん。自身の経験やスキルを棚卸しし、“「営業」をより深く追求したい”と、納得するまでキャリアの軸と向き合った経験や将来の夢これからのStyle Shiftについて、笑顔で語ってくれました。
※本記事は、2026年2月20日現在の情報です
#目次
1 広告業界からSaaS業界へ。自分の「営業」スタイルを求めて
SaaS業界でのキャリアをスタートさせて4年目の30代のYさん。現在はSaaSスタートアップでカスタマーサクセスやコンサルタント職として活躍しています。そんな彼が異業種からSaaS業界へ転職したきっかけや現在に至るまでを伺いました。
Career History
| 2010年 | 家具メーカーに入社。店舗で接客から売り場運営まで幅広く経験 |
|---|---|
| 2016年 | 広告制作やイベントの企画・運営を行う企業へ転職。企画営業として北関東エリアを担当。受注後は、ディレクターとして企画立案から制作進行、納品までを一貫して担当。その後、営業部リーダーも務める |
| 2022年 | マーケティングオートメーションツールを提供するSaaS企業へ転職。フィールドセールスを経て、カスタマーサクセスを担当 |
| 2024年 | 営業支援プロダクトを提供するSaaSスタートアップへ転職。現在、インテントセールスコンサルタント、チームリーダーとして活躍 |
SaaS営業という環境で、営業の本質に向き合えていると感じました
大学卒業後は、家具メーカーに就職しました。約6年間、接客から売り場の運営までを経験する中で、次第に個人のお客様と向き合うBtoCだけでなく、BtoBの仕事にも挑戦してみたいとキャリアの方向性について考えるようになりました。そうして選んだのが、広告制作やイベントの企画・運営を行う会社への転職でした。
企画営業として、担当エリアの企業を訪問し、広告や各種制作物を受注。受注後の制作ではディレクターとして、企画立案から制作進行、納品までを一貫して担いました。ライターやデザイナー、カメラマンと協力しゼロから形にしていく。このクリエイティブな過程を得て、クライアントの期待に応えられた時の達成感は格別でした。
ただ、勤務先を拠点に3県を跨ぐ広域エリアを担当していたため、長時間の車移動が多く体力的にも「きついな」と感じる中で、働き方について他の選択肢を意識するように。そんな折にコロナ禍があり会社は一時休業。結婚と第一子の誕生も重なり、キャリアを見つめ直す時間が生まれ、自身の経験やスキルを棚卸しした結果、あらためて行き着いたのが「営業」というテーマでした。
「営業」をより深く追求したい——。そう考え、マーケティングオートメーションツール※を提供するSaaS企業へ転職したんです。SaaS業界のことは以前から知っていて、営業の業務に専念できる「The Model」という営業プロセスに魅力を感じ、SaaS営業としてキャリアを積んでいこうと決心しました。
入社後はフィールドセールスを担当。メンター制度や研修も整っており、未経験の業界でもスムーズに業務に馴染めたことを覚えています。顧客と向き合い、課題を理解し、最適な提案を考える——フィールドセールスでの業務を通じて、営業の本質に向き合えている実感がありました。
※見込み客の情報管理やメール配信などを自動化し、マーケティング活動を効率化するためのツール
顧客の「声」をプロダクト改善に生かせることに、SaaS営業の醍醐味を感じました
フィールドセールスを担当して約1年半が経った頃、社内で配置転換があり、カスタマーサクセスへ異動することに。顧客フォローも担ってきた、これまでのキャリアを評価されてのことでした。
カスタマーサクセスでは、プロダクト導入先の顧客の声を吸収し開発部門へフィードバックする業務を担当。改善されたプロダクトが再び顧客の成果につながっていくまでの一連を経験しました。顧客の「声」が新たな価値となり、「成果」として返っていく。ここに、カスタマーサクセス、ひいてはSaaS営業の醍醐味があると実感するとともに、自身の新たなキャリアの軸が見えた気がしました。
顧客の成果をよりダイレクトに感じられる環境を求め、営業・マーケティングを支援するSaaSを扱うスタートアップへ転職。現在はカスタマーサクセス業務と並行し、深耕営業にも取り組んでいます。
また、成長フェーズに合わせて立ち上がったコンサルタント組織で、チームリーダーの一人を務めています。チームの役割を整理しつつ、4人のメンバーそれぞれの特性を踏まえ、メンバーが働きやすい仕組みづくりにも力を入れています。
力不足を痛感する場面もありますが、それを乗り越えた先で自身の成長を実感できる環境だと感じています。今後は、取得した中小企業診断士の資格も生かしながら、メンバーとともに、顧客の成果を継続的に生み出す取り組みを一層推進していきます。
2 転職Before & After一問一答
| Before(2社目) | After(3社目&現在) | |
|---|---|---|
| ❶働き方 (業務内容含む) |
フル出社・広域担当で、移動中心の企画営業 | リモートワーク中心で、営業業務に集中できるSaaS営業 |
| ❷仕事で感じるやりがい | ゼロから形にするクリエイティブな過程を経て顧客の期待に応える達成感 | フィールドセールスなど営業の業務だけに集中できる。 顧客の成果にダイレクトに貢献できる |
| ❸仕事に向き合うスタンス (気持ち) |
目の前の業務を着実にこなすことが中心で、与えられた役割 や期待に応える |
自ら情報を取りにいき、学び続ける |
| ❹プライベートの充実度 | 平日の仕事で体力を消耗し、休日を回復に充てる生活 | リモートワークで家族との時間や自己研鑽の時間も確保できる生活 |
| ❺転職して、 同僚・家族からかけられて うれしかった言葉 |
1社目のSaaS企業に転職後、妻から「最近、仕事が充実してそうだね」と言われた一言が印象に残っている | |
❶働き方(業務内容含む)は?
「リモートワークで、生産性のある働き方を意識するように」
SaaS企業に転職し、リモートワーク中心の働き方になったことで、移動時間が減り、仕事への集中力が高まりました。一方で、対面でのコミュニケーションが減ったことは、正直、最初は不安でしたが、実際には、リモート環境でコミュニケーション不足を感じることはありませんでした。対面での打ち合わせも、必要な場面で、必要な人と、目的を明確にして話す——そんな「意味のある打ち合わせ」へと認識が変わっていきました。
言い方が悪いかもしれませんが、無駄な打ち合わせやコミュニケーションを減らし、効率的に業務を進める、生産性を意識した働き方が身についたことは、自分にとって大きな財産です。
❷仕事で感じるやりがいは?
「顧客の成果にダイレクトに貢献できるのが何よりうれしい」
広告・イベント会社の広告営業時代は、パートナーと協働し、ゼロから形にしていくクリエイティブな仕事が面白かったですね。顧客のニーズのヒアリングから納品後のフォローまでをワンストップで担える裁量の大きさも、印象に残っています。
SaaS営業に転職してからは、フィールドセールスやカスタマーサクセスなど、専門的役割に集中できる分業制の働き方が新鮮で、仕事へのモチベーションも高まりました。何より、プロダクトを通じて顧客の成果にダイレクトに貢献できるSaaS営業ならではの醍醐味を感じながら、日々充実して働けています。
❸仕事に向き合うスタンス(気持ち)は?
「情報をアップデートし続ける毎日が、今は楽しい」
SaaS業界は、顧客の声を起点にプロダクトをより良くしていこうとする文化があります。市場や顧客ニーズの変化も早く、昨日の正解が今日も通用するとは限りません。そうした環境に身を置く中で、指示を待つのではなく、自ら情報を取りにいき、学び続ける姿勢へと、仕事への向き合い方が変わっていきました。
現在は、AIに関する情報や新機能を日々の業務の中でインプットし、それを提案やサポートにどう活かすかを考えています。その積み重ねが、プロダクトの改善や顧客の成果につながっている。学ぶことは多いですが、前向きに捉え、情報をアップデートし続ける毎日が楽しいですね。
❹プライベートの充実度は?
「一番大変な育休からの復帰時期に、妻を支えられたのが良かった」
リモートワーク中心の働き方になり、家族と過ごす時間が増えたことは大きな変化です。子どもが3人いて、これまで妻が育休から仕事に復帰するタイミングも何度かありました。出産後の体力の低下に加え、仕事では覚え直すことも多く、女性の復帰は想像以上に大変だと感じています。その中で、私自身も育休を取得し、家事などを通じて一番大変な時期に妻を支えられたことは、何より良かったと感じています。
また、時間に余裕が生まれたことで、中小企業診断士の資格を取得できました。勉強時間をしっかり確保できるようになり、自分の視野や可能性を広げられている実感があります。
❺転職して、同僚・家族からかけられてうれしかった言葉は?
「最近、仕事が充実してそうだね」という妻からの一言
1社目のSaaS企業に転職した後、妻からふと「最近、仕事が充実してそうだね」と言われたことがあります。その時は深く考えず、「そうかな」くらいで受け止めていましたが、後から振り返ってみると、その言葉がとても印象に残っています。
当時は、自分が納得するまでキャリアの軸と向き合い選択した「営業」に専念できる環境で、前向きに仕事へ取り組んでいた時期でした。その充実感が、表情や雰囲気に自然と表れていたのかもしれません。でも正直、前職では肉体的に疲れていたこともあり、転職によって働き方が変わり、心身ともに余裕が生まれたのが、周囲から見ても分かる変化だったのかも(笑)。
3 SaaS営業へのStyle Shift|これからのキャリアに、より前向きに向き合えるようになりました
私は働き始めてから、定期的に自分の経験やスキルを棚卸しし、進むべき方向性を見つめ直すことを習慣にしてきました。その積み重ねが転職という選択につながり、納得感のあるキャリア形成や成長、自己実現へと結びついていると感じています。
SaaS営業への転職を経て、これからの自分に、前向きな期待を持てている——そんな感覚を、今は素直にうれしく思っています。
