志望動機の書き方〜実例をもとに解説〜

志望動機の書き方〜実例をもとに解説〜

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転職を考えたときに最初にぶつかる壁が、書類の作成です。何社も受けることが一般的な転職活動の中で、その会社ごとに志望動機を考えることは必要だとわかっていてもなかなかできないもの。そこで今回は、「読まれる志望動機の書き方」をテーマに、書くのが苦手な方であっても書ききれるような方法をご紹介します。

1. そもそも志望動機は何で必要なの?

志望動機は、書類上でも、面接でも質問されるものです。テンプレートのように思われるかもしれませんが、それだけ重要な要素であるからこそ聞かれる項目であることは押さえておきましょう。

では、どのような点が重要なのでしょうか? それは、以下のような理由があります。


  1. 同業他社を含め「自社を選ぶ理由」が知りたいから
  2. 現在の募集ニーズとズレがないかを確認する必要があるから
  3. 入社後に活躍する人材かを見極めるため
  4. 資質を把握し、人柄やポテンシャルを知るため

1-1. 特に採用側が見ている点

この中でも、自社を選んだことと、ニーズを満たすかどうかの判断という2点を特に採用側は重視します。転職となると採用側は間違いなく「即戦力」に期待を寄せます。しかし、スキルがあるだけでは長期的な雇用をしたいということにはつながりません。

即戦力であることとともに、離職せず働き続けてくれる人を採用することでノウハウを蓄積させていきたいというような希望を採用側はもっているのです。

さらに資質的な部分である、志望動機を語る応募者の「人柄」をしっかり見極めようとしています。

人柄に良い悪いはありませんが、求める人材や募集ポストにおいての向き不向きはあります。入った後に活躍できるのか? そして、働き続けてくれる人なのか? このような視点で評価するために、志望動機は必要なのです。

2. 目に留まらない志望動機の怖さ

どれだけ優秀で熱意に溢れた人であっても、志望動機が採用側の目に留まらないと面接に呼ばれません。採用側としても募集に関して一つ一つ丁寧に書類をチェックしているかといえばそうではありません。

1つの枠に50人が応募してくるような状況を考えてみてください。採用側も、採用だけを仕事にしているメンバーだけではありませんから、日々の業務をこなしながら採用に当たっているのです。

特に、2020年に発生したコロナ禍と呼ばれるほどの大きな社会的変化においては、1人の募集枠に2日で200名が殺到したという企業もあるほどです。その中で、書類選考で選ばれるために、工夫が必要になってくるのです。

3. 選ばれる志望動機を書くためには?

選ばれるためには、最初の1行がとても大切です。この応募者に会ってみたい! と採用側に思わせることが大切になりますから、最初にしっかりと引き付け、最後まで読んでもらう工夫が必要になるのです。その工夫とは、「結論を最初に書くこと」です。

結論を最初に書くことで、「その理由はなんだろう?」「具体的には何があったのだろう?」と興味を持たせたまま最後まで読んでもらうことができるのです。

4. 志望動機の書き方



では、実際に志望動機を書いていきましょう。結論を最初に書くことをベースに、志望動機を書きやすい“PREP法”という書き方があります。PREPとは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結び)の頭文字を取ったものです。

4-1. Point:結論を書きます

結論を書く際は少し抽象的になりがちですが、1文を長くても80文字程度を意識し、一目見て読めるくらいを意識してください。


記載例

「お客様のサポートをもっと能動的に行いたいと思い求人を探していたところ、御社の求人を拝見しましたので応募しました」


4-2. Reason:理由を伝える項目です

ここでは、どうしてその結論に至ったのかという観点から、根拠を明確に記載しましょう。

自分がやってきたことや、問題意識を持つに至った経緯を書きましょう。


記載例

「前職ではカスタマーサポートを行っていたのですが、受電に対する対応しかできずもどかしさを感じておりました。これからは、自分からもっとお客様の成功のためにサポートを発信し続けることに取り組みたいと考え続けていたのです」


4-3. Example:具体例を記載する項目です

この項目では、なぜその会社を選んだのかという視点で記載しましょう。 その会社ならではの取り組みや、あなたがその会社のサービスを体験した時に思い至ったことなどがふさわしいです。


記載例

「例えば、御社では他社の事例を全体に共有してくださるかた、同じ過ちが起きず、生産性を高めることに成功しています。

また、Webでのセミナーの開催など新しい社会の動きにも対応しながらサービスの質の向上に努めておられる点に感銘を受けました」


4-4. Point(結び)最後のPは結びです

最初の結論とズレが無いように、これから何がしたいのかをアピールしましょう。


記載例

「御社であれば、お客様のご要望や要請がある前に、最適なサポートをし、組織や、そこで働く人に大きな貢献ができると考え志望しました」


5. 書くべきではないこと

志望動機を書くにあたって、書かない方がいいこともあります。特に、結論の部分に書いてしまうとそれ以降を読んでくれる可能性が極端に下がるでしょう。それは、「誰でも書けること」や「待遇などを理由にすること」です。

誰でも書けることとは、採用側にとって「別にうちじゃなくても良いよね?」という気持ちにさせてしまう表現です。


NG例

「御社の理念に共感したため応募しました」 「この業界は成長領域だと伺ったので志望しました」 また、待遇などを理由にすることは、主体性の無さや利己的な動機に見えてしまいます。制度が使いたいからといったようなことも同様です。


NG例

「月の残業が多いだけでなく、ほとんどがサービス残業という状態だったので転職を決意しました」 「御社では教育制度も充実しているため、自分自身も成長していけそうだと考え志望しました」 「福利厚生が充実していて、ワークライフバランスが達成できそうだと考えたため応募しました」


6. まとめ

応募する方の内面まで見切れないのが書類です。だからこそ、採用過程には面接があるのです。 書類上も面接上も共通して言えるのは、「あなたが書いたことや発言したことをベースに採用側は判断せざるを得ない」ということです。書くことや発言すること1つで結果が大きく変わります。

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